自然災害の恐怖

首都圏の豪雨対策は、豪雨に対応できない

9月11日から12日に
東京都、神奈川県、静岡県、三重県で、
記録的短時間大雨情報が発表され、
冠水や竜巻などの甚大な被害が出ました。

夕方のニュースで、
目黒区と品川区を流れる立会川が
氾濫している映像を見た方も多いでしょう。

この時、世田谷区では92mm、
大田区で88.5mmの雨が降ったそうです。

ところで、東京都が策定している
現在の東京都豪雨対策基本方針にある河川整備の項目では、
「時間降雨量50mmを目標に河道整備を行ってきた」と
記載されています。
2023年の改訂にて「目標降雨を、10mm引き上げます」
と記載されていたので、
それまでは40mmを目標値として整備が進められていたことになります。

24時間の降雨量が、最大で600mmを超えた記録があるなか、
時間当たりの対応雨量が50mmでは、
対応できないということがお分かりいただけると思います。
そして、度々テレビでも取り上げられている
地下調整池も、すべての地域にあるわけではないようです。

なお、同方針の中で、各家庭でできる雨水対策として提案されているのが、
雨水タンクや雨水ますの設置です。
これらの設置が難しい住宅密集地などでもできる、
雨水対策も必要なようです。